宮崎日日新聞 Web記事
 フィッシュカービング大会で優勝 山之口・土持さん
2003年05月19日

 山之口町花木のフィッシュカービング(彫魚)作家土持泰司さん(43)の作品が、米国メリーランド州で開かれた世界規模の大会「ウオードワールドチャンピオンシップカービングコンペティション」でこのほど、一位となった。

 木を魚そっくりに彫る「フィッシュカービング」。国内ではまだ認知度が低く、大会もない。土持さんは米国で大会があることは知っていたが、出品の仕方が分からず、これまで参加できなかった。友人から教えてもらい、初参加できた。

 「バッグに入る大きさで、日本的な作品を」と選んだ出品作は黒デメキン。ぷりぷりした金魚独特の体つきをいかに表すかにこだわった作品は高い評価を受け、上級者ランク川魚部門の約五十点の中から一位に選ばれた。

 ほおの木を彫り、アクリル絵の具でうろこなどを表現し、ウレタンを塗ってつややかに仕上げる。魚の筋肉の付き方から動き方までを熟知した土持さんの作品は、精巧で今にも動き出しそう。

 幼いころから魚が好きで、図鑑をボロボロになるまで見ていた。十年前に雑誌でフィッシュカービングを知り「自分もやってみたい」と始めた。現在県内の作家は土持さんだけ。全国各地からの注文を受けて販売しているほか、講座を開いて教えている。
















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